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親権について
親権という言葉は、お聞きになった方が多いかもしれません。
親権とは、親が、その子どもを保護し、育てる社会的責務のこと。
子どもがいる夫婦の離婚時において、話題になりやすいものです。
「身上監護権」という、子どもの世話、しつけ、教育をする権利と、「財産管理権」という、父母が未成年の子に対して持つ、さまざまな権利と義務があります。
親が子に対する権利には、歴史的に見て二つあります。
父親や家長が、子に対して支配権を絶対的に持つという、権威的な考えのローマ法がその一つ。
もう一つは、あくまでも子の保護を目的とする、ゲルマン法です。
ゲルマン法では、親は、子に対して、種々の権利を持つものの、あくまで弱者を保護する観点です。
現在の親権
現在の親権の考えは、ローマ法的な考えから、ゲルマン法的な考えに移行しているというのが、大まかな流れです。
当たり前ですが、今の考えでは、母親も親権者になりえます。
また、ゲルマン法もそうですが、親権に服するのは、基本、未成年の子どもです。
現在の離婚においても、これらの考えがベースになっていると言えます。